ふたりブログ

itokoとabikoの2人による対話式ブログです。東北出身の2人が 方言丸出しでサブカルチャーや世の中の事をそこはかとなく、 時にはバッサリと語り合います。ファミレスで隣の会話を こっそり聞いている感覚で楽しんで下さい。 意味不明な方言があったらコメント欄でまで!

ソロモンの偽証 後編の絶望的感想

ソロモンの偽証・後編に関して言うと、当初言ってた通り、前編の内容が一ヶ月経つとかなり薄くなってしまってさ。登場人物それぞれがどんな人だったかを思い出すのに時間がかかったな。歳のせいもあっぺげども(笑)
推理ものを一ヶ月の期間を空けて公開するっつーのは、あらゆる意味で失敗だと思うわ。
映画見る前に、今回は先にポスターを眺めてみたんだけど、相変わらずつまんねー宣伝コピーが並んでたな。
「嘘つきは、大人のはじまり」だの「校長は親は担任は大人は友達はママは私は嘘をつく。そして、あなたも」どがな。中でも「絶望、決意、希望…その「嘘」に隠された「真実」に、日本中が「涙」する。」つけが。
この間も言ったげど、「涙」するとか「感動」って言われた時点で、ほぼつまんねーのは確定した様なもんだよな。本当に涙するんだべな?って怪しく思ったんだげど、それも「嘘」って事なのがもしんねな(笑)

残念ながら、後編は、前編で抱いた不安の全てを、見事に現実にしてくれたわ。簡単に言えば、裁判はただの学級会、又は文化祭でしかなかったし、前編でいろいろと広げた風呂敷の1個1個は、後編で殆ど繋がるでもなく、1個1個解決しただけだったのよ。そんなのってあんのが?って思ったな。
おまけにこの裁判を始めようとした謎の男の子が最後に真相を話し出すんだげど、実は事件を目撃してやって言うのさ。そんで、何故裁判をしようとしたのかっていう理由が実に個人的な動機でしかなくてさ。いろいろ後悔の念を持っていて、自分も裁いて欲しい!なんて展開になるんだげど、それを裁いたとしても裁かないとしても、たかが文化祭みでな裁判だもの。だから何?ってなもんさ。
裁判に真剣に付き合わされた人達が激怒してもいい話だったのよ。
その個人的事情の学校裁判するべどって、人がもう一人死んでるしな。
死んだ親の心情考えたら、「おめっこの!!目撃してやなら、最初っからそう言え!家の娘死んだんだど!!」って激怒して、一生許さないべど。でも、そんな事もないのや。真相が分かり、いろいろと解決した事で温かく解決してやっけ。
これだげくだらない裁判も見た事ねがったな。
はっきり言って、「おもひでぽろぽろ」の学級会のシーンの方が数倍面白いわ。
「トムソーヤーの冒険」のマフポッターを救うためのインジャンジョーの裁判の方が10分そこそこの短い裁判だったげど、200倍面白かったな(笑)前後編もいらねがったよ。

裁判が終わってからはもっと怖かったな。
真相が分かったとはいえ、人が2人も死んでる裁判なのに、文化祭みでな裁判をやりとげたっていう喜びの方が勝って、親も友達も喜び合う始末。
おめが見てもなんの為の裁判だったんだいって絶対に思うはずだ。

いやいや、とにかくなかなかのくだらなさだったな。
おめも見てるならば、もっと細かい所で言い合えるんだげど、とにかぐお粗末もいいところだったわ。前後編に分けたのも、間違いなくおめの語った理由が正解だ。

中でもあの宣伝コピーは本当に最低の最悪だったな。なにが「嘘付は大人のはじまり」よ。
内容に相応しいものではねーし、逆に期待度を上げすぎて、更に映画を見た人をがっかりさせるパワーがあったわ。イメージだげで宣伝コピー考えないで、もっと勉強して欲しいな。
あ、でも一つだけ嘘でねがった事があったな。
映画で真相を打ち明けた辺りから、あまりのくだらなさに冷めてしまってさ、仕事疲れもあってあくび止まらなくなったのよ。早く終わって欲しいって思いながら何回もあくびしてやもんだがら、そのせいで出る涙が止まらなくなってしまったのや。
なるほど「日本中が「涙」する」ってそういう事だったんだなと(笑)

abiko