ふたりブログ

itokoとabikoの2人による対話式ブログです。東北出身の2人が 方言丸出しでサブカルチャーや世の中の事をそこはかとなく、 時にはバッサリと語り合います。ファミレスで隣の会話を こっそり聞いている感覚で楽しんで下さい。 意味不明な方言があったらコメント欄でまで!

劇場での信じられないマナーの話

おまっとさん。
「ソロモンの偽証」の後編をついに見てきたよ。
当初言ってた通り、公開日に行かないで時間が経つにつれて、もはやどうでもいい感じになって来てたんだけど、月曜日は家の近所の映画館は1100円で見られるっつーし、天候も悪いし、きっと空いてるだろうと思って、重い腰上げて行って来たよ。
それで、映画の感想なんだけど、いろいろと自分のコンディションと映画館の環境が悪いせいも相俟って、散々な結果だったよ。
映画の内容に触れる前に、まずそこの部分を聞いて欲しいんだわ。

その日に限って、仕事がとんでもない忙しさでさ。クタクタの上に、いろいろトラブルもあって気分的には最悪だったのよ。でも、今日を逃すと、GW前で仕事はもっと忙しくなるし、予定もいろいろとあるからさ。こうなると見るか見ないかの選択肢と変わりない状態になってる訳。
でも、こういう気分がモヤモヤしてるからこその気分転換って言うのも時には必要だからさ。
嫁は子供達の面倒見てくれるって言うし、随分迷ったものの、折角だから行く事にしたのよ。

到着すると、月曜日の夜だけあって、映画館はガラガラだったんだわ。
一番後ろの席に大学生ぐらいの女の子が二人。そしてすぐ前の席に制服を着たままの女子高生と、その母親らしき親子の二人。この4人しかいない訳。
こんなガラガラの環境ならば、ゆっくり集中して映画を見られるなって喜んだんだげど、座った瞬間に懸念材料が目に飛び込んで来たのよ。
俺の席のすぐ斜め前の女子高生が前の座席に足を付けて体育座りみたいな状態で、スマホをいじってるんだよな。
前にも話したと思うけど、俺が映画に行く時って、本当にそういう人と巡り合うんだわ。もしかしたら、またイライラしながら映画を見るはめになるんじゃないかと、不安になったのよ。
予告が始まっても全くスマホを止める様子もないしさ。スクリーンには「携帯は電源を切って、人の迷惑にならないようにしましょう」って言ってるのに、それでも止める気がない。
いくらなんでも本編が始まったら、隣の母親が注意してくれるだろうと思って、とにかく堪えたよ。
それでも駄目なら、気分を害するのは悪いけど、俺も注意しなきゃねーなって気で居たのよ。

そしたら、本編がいよいよ始まるって時に、女子高生はスマホを止めてくれたんだわ。
助かったーって思ってホッとしたよ。
これで映画に集中出来るなって思って喜んだ瞬間、後ろから「プシュッ」って音がするのよ。
どうやら今度は後ろの大学生が、持ち込み禁止のはずの飲食物を開けだしたらしいんだわ。
音からして間違いなくペットボトルの炭酸飲料。それを二人分よ。「プシュ!」「プシュ!」ってな。
それが、相当炭酸がきついんだろうな。蓋を開ける度に「チッ」って音がするもんだから、いちいち今飲んでるっつーのが解る訳。
飲食物持って来て駄目なんだから、もっとばれない様にやりゃあいいのにさ。普通なら音を出さないように細心の注意払わないと駄目だろ。こんではバレバレだなと思って苦笑してしまったわ。
でも、それ位なら俺も許せたのよ。映画館のポップコーンでもジュースでも、ぼったくりもいい所だし、今までもそうやって市販のジュースをこっそり持ち込みしてる人は見てきてるしさ。
それをいちいち注意したり従業員に言ったりする気持ちは微塵もねーのよ。
ところがこの後、この大学生のした事が驚愕だったの。
あろう事か、この二人が次に出したのは、せんべいらしきお菓子だったのや。
解るか?せんべいが入ってるお菓子の袋を想像してみて。
あの透明な袋を音を出さずに開けるのは至難の業だし、おそらく袋の形が崩れない様にやや硬いプラスチックもしかれてて、その上には一つ一つがまた透明の袋に梱包されてるせんべいを本気で想像しろ。
あれを映画館で食うっていう神経疑わないか?
しかも、映画では主人公の心情を語る重要なシーンで、音も静かな時に限って、カシャカシャカシャって音がしてんだよ。ずっと。
もう、隠れてこっそり食べてるんじゃねーの。
まるで家でお菓子を食べながら一人で見てる様な気分で、カシャカシャカシャ。そして普通のトーンでおしゃべり。
これは爆発しそうになったな。
お陰で映画には全く集中出来ないし、所々台詞を聞き逃したりしたよ。
それでも30分は我慢したよ。
何故なら、ここで激怒して注意したとしても、それによって反省なんかする訳もないのが想像つくから。自分のやってる迷惑行為を棚に上げて、友達同士で注意した俺の文句を散々言い合うに決まってる。
仮に注意した後に静かになっても、俺自身がもはやその苛立ちから映画に集中出来る事もないだろうしな。
我慢の限界が来た時に、せいぜいやれるのは後ろをふり向いて舌打ちぐれなもんだったな(笑)
我ながら情けないけども、少しでも映画を楽しむ為にはそれしか方法がなかったよ。
二人の内、一人がその舌打ちに気付いたんだけど、結局その後もカシャカシャは続いてたな。
多分、さっきよりは音をたてないように頑張ってる風ではあったんだけど、せんべいの袋を音をたてないように開けるなんてのは、最初から無理な話だもの。
カシャの回数が慎重にやる分だけ長くなっただけだったよ(笑)
お菓子もさ、迷惑かけないなら勝手に持ってくるなり食うなりすりゃいいけど、禁止されてる事をやってんだから、もっと気を使った食い物にして欲しいよ。それが出来ないならルールを守れっつーの。

映画は2時間30分ぐれの長いものだったのよ。半分ぐらいはその音で悩ませられたんだけど、後半はおそらく食べ終わったか、もしくは飽きたらしく、ようやく音が消えたんだわ。
これで何もかもストレスなく、映画に集中出来ると喜んだよ。


映画は冒頭で言った様に、散々だったんだけど、それでも事件の発端になった死んだ少年が自殺か他殺か、又は犯人は誰なのかっていうのは気になる訳さ。
映画の内容については次回書くつもりでいるけど、実はこのマナーに関してのイライラはまだ続くのよ。
映画の謎が次々に解けていき、いよいよクライマックスよ。ある人がストーリーの重要な鍵を握っていて、いよいよその全貌を話しだした時さ。
俺の前にいた女子高生の母親が、この肝心な時に携帯を開いてメール読み出したのよ。
限界だわ。
映画館で携帯をいじる事自体にも腹立つ話なのに、よりによって、この最も重要なシーンで、言わばこのシーンの為に映画を見てきたと言っても過言ではない場面で、メール見出すってどういう事だ!?
俺はその母親のすぐ後ろに座ってるもんだから、眩しいやらイライラするやら、肝心の真相も頭に入って来ないやらで、ついに限界の限界を超えてさ。
「眩しいんですけど」と一言注意するに至ってしまったよ。
母親は急に後ろから声がしたもんだから、「あっ」ってビックリした後、すぐに携帯をしまったんだけど、もはやこうなると、真相なんか上の空になってしまってな。ただでさえ面白くなかったと言える映画が更にも増して何も感じられなくなってしまった。

結局の所、なんだかんだ言って、一番マナーを守ったのは、一番怪しかったはずの女子高生だったのや。疑ってごめんなさいって思ったな(笑)
俺自身、神経質なのは否定しねーけど、いくらなんでも最低限のマナーは守るなり、又はやる限りはばれない様にやって欲しいもんだよな。無神経過ぎて、自分が迷惑かけてるって微塵も思わなくなってしまってるんだろうな。
こっちも金払って映画を堪能する為に行ってんだがら、その辺わきまえて欲しいよ。

abiko