ふたりブログ

itokoとabikoの2人による対話式ブログです。東北出身の2人が 方言丸出しでサブカルチャーや世の中の事をそこはかとなく、 時にはバッサリと語り合います。ファミレスで隣の会話を こっそり聞いている感覚で楽しんで下さい。 意味不明な方言があったらコメント欄でまで!

4Kに触れる

仕事で初めて4K撮影をしたよ。4Kは巷で騒がれているほど、テレビの現場で撮影機材としては入り込んでいないっていう話をしたばりだげっと、確かに、その現状は変わりがない。今回仕事で撮影したのも、実験的な意味合いも含めての話だがらテレビの現場的には4Kはまだ「ちょっと先」の部類に入れていいと思う(NHKを除く)。

そんでもって、実際に4Kを見るだけでなく撮影して、直に触れてみてなんだげっと、

まずカメラのボディー。今回ソニーのXDCAM系統のものだったんだげっと、本体の小ささが最初の印象。もちろん、今後いろんなタイプのカメラが登場していくんだろうけど、最初のラインナップは普通バカデカくて徐々に小型化されていくってのが普通だとするならば、その予想を裏切るには十分な大きさ。形と大きさからいくと、その昔あったパナソニックのVHSCの家庭用カメラ「ブレンビー」程度といったらいいかな。

とにかく、プロ機材としは驚くほどの小ささ。でも、レンズはシネマレンズといったハイレベルのものを装着するから、とにかくデカい。レンズは現在のテクノロジーをもってしても、性能を維持しながらの小型化は難しいんだなと実感したよ。

その時のカメラマンが「先日8Kの撮影をしてきたけど、それも同じでボディーは小さいのにレンズだけはデカイ」って言ってたし。

そういう意味では、今後家庭用4Kハンディカムなんてものが登場したとしても、レンズがしょぼかったらどうしようもないさな。パッと見きれい?かな?ってぐらいにしかなんないんじゃないかね。

そんで話は戻って撮影した映像についてなんだげっと、この違いは明らかだったな。人物を映すと、髪の毛のきれいさっていうのがわかりやすいポイントの一つだげっと、ハイビジョンが登場したときだって、髪の毛の質感がきれいっていわれたべ?4Kはさらにその表現力が高まって、まとまった髪から跳ね上がる、まとまりきれなかったボショっとした髪の毛のボショボショの感じもしっかり記録される精細さ。着ているニットの質感、肌の輝き、より生々しく表現されていたな。確かに綺麗。

ただ、この綺麗さ、ダイレクトに家庭に届くのかっていうのがちょっと心配だな。8Kまで飛躍すればまた違うと思うんだげっと、4Kぐらいだと画質の違いもそうだげっと、撮影現場側にだって、いろいろありそうな気がする。4Kの表現力をきっちり現しながら撮影するっていうのにも手間がかかるわげさ(現時点での話)。そこまでしてちゃんとした4K映像を送ることのできる番組ってどのけあんだべな?って。世界遺産どがNHKスペシャルどががら始まっていぐんだべげっとも、まず思うのはHDVの事。

ハイビジョン化で生まれた中途半端な仕様のHDV。1080*720っていう半端なピクセル数。現場では「なんちゃってハイビジョン」と揶揄されるも、容量問題やらDVカムのテープとの互換性やらの扱いやすさが受けて、かなりの浸透具合だったし、いまもそれは変わってないわげさな。ってことは、4K4Kって言ってるけども、フルハイビジョンにも到達していない映像が溢れてる現状もあるわげさ。

今後、いろんな圧縮技術なんかもあわせてちゃんと規格化されていげばいいげっと、結局なんちゃって4Kが登場して1680どが、2460どが、半端ななんちゃって4KがHDVの後釜に居座るなんてこともあり得るんでねーがど予想するな。

とはいえ、すべてがそうなるわけじゃなくちゃんとした4K映像も出てくるんだろうけども、見るより作り手側の苦労(負担)も一緒に感じてしまったな。

撮影するにしても、ピントがシビアすぎて、ファイダーでは正確なピントがわからなくなってるっていう結構難しい問題があったりもするんだわ。

いろいろ課題は多いでば。

 Itoko