ふたりブログ

itokoとabikoの2人による対話式ブログです。東北出身の2人が 方言丸出しでサブカルチャーや世の中の事をそこはかとなく、 時にはバッサリと語り合います。ファミレスで隣の会話を こっそり聞いている感覚で楽しんで下さい。 意味不明な方言があったらコメント欄でまで!

小学校の頃は知らなかったけど、運動会って親は大変だよね。

この間小学校の運動会があったのよ。

朝の6時に開催を告げる花火がなるんだけど、それとほぼ同時に家を出て、場所取りをしに行って来たのな。
うちの子供の小学校は歩いても1分足らずの所にあるんだけど、毎年この時間位でも、すでに30人位の人が並んでるのよ。早い人は深夜の2時から並んでるんだとか言うんだから、親ってのは本当に大変だよね。
小学校の校庭が狭いもんだから、あんまり遅くに並ぶと、シートすら広げられないから、やっぱりこの場所取りは嫌でも行くしかない訳。
校庭の門が開くのが6時50分。この間はひたすらiPhoneをいじって待つしかないんだけど、10分位前になってふと後ろを見ると、100人以上の親が行列を作ってる状態よ。すげーのなんのって。
それが正門と裏門に分けて並んでるから、開門になったら毎年戦場の様になるんだよね。
でさ。今年は天気が真夏日並みの天気らしくて、朝の7時前だってのに、日差しで暑くてさ。
本当ならば一番見やすい前に行きたい所だったんだけど、今年はそれもあって真っ先に木の下の日影をとる事に決めたのよ。
そして開門と同時にダッシュして木の下の最高の位置にシートを広げれたのさ。
ここなら一日中日影だし、一番後ろの席とは言え、立ち上がろうが三脚をたてようが誰にも迷惑もかからないってんで、我ながら並んだ甲斐があったなと喜んでいた訳。
見ると、もう殆どの場所がシートで埋め尽くされて、皆シートをペットボトルを重りに置いたり、杭で打ち付けたりしてて、もう今から来た人は校庭のネットの裏とかしか残っていない状態よ。まさに戦場だったな(笑)
そしたらさ、俺の広げたシートの前に、後から来た人が当たり前の様に吃驚する様な事を始めたのさ。
何をしたと思うよ?
なんと、日除けの屋根がついたテントを、おめのいる目の前に設営始めたのよ。信じられるか?
言うまでもないけど、グラウンドどころか、テントの背しか見えない訳よ。
「えええええええっ」ってなったわ。
そりゃあまりにも非常識じゃねーが?
最近は確かに日除けのテントを広げてる人が多くなってるとはいえ、そういう人は大体グラウンドの端っこに迷惑ならない様に設営してるのよ。それが堂々と人のシートの前にさ。
常識で考えたら、それは迷惑だって気付かないもんがいや?しかも、まだ俺がいる間にだど!?

どんな関わりあるか解らないから、父兄と揉めるのは嫌だったげど、この間の教訓で「言わないでモヤモヤするのも言ってモヤモヤするのも同じ」って事を学んだから、やんわりだげっと言ってやったわ。
「人のシートの前にテントをたてるってのは、ちょっとあんまりじゃないですか?」って。
したっけ、頭足りないんだべな。
「じゃあ、隣ならいいですか?」っつって、俺の隣の人のシートの前にテントを移動するのよ。
そういう問題でねーべや。
結局その隣の人が今度は俺と同じ思いする訳だべ?
「どっちにしても迷惑だと思いますよ」
って言ったら、じゃ、交換してって言うのさ。
一番後ろにテントを建てれば、誰にも迷惑がかからないって言い分な訳。
正直迷ったのよ。折角の最高の場所なのに、多分日中にシートの半分は日影からはみ出るであろう場所だったからさ。
でも、この人達とまた言い争いになったりして、それが同級生の親だったりするのも目眩だし、又はそうでなくても、今日一日はこの人達の近くで過ごす事になる訳で、ここで険悪になるのもやっぱり酷いなって思ってさ。
日影半分ぐれは譲歩すっかと思って、仕方無いからOKしたのよ。
折角杭打った所を外して、一つ前に移動したっけ、そいづらなんて言ったと思う?
「そのテントの前にある二つのシートも、家族のものだから一つに固まってないと困る」って言ってや。
あろう事か、完全なる日向との交換になってしまったのや。
そ、そ、そりゃねーべ!!!!!!
この迷惑極まりない家族、いってーなんなのや。何処まで馬鹿なのや?
頭に血がグアーーーーーッて上ったよ。ただでさえ暑いのに。
これ、あまりにも不公平な交換だべ。おめならどうするよ?同級生の親だとしもて激怒すっか?
ところがや、我慢の限界で激怒しようにも躊躇させる理由がそこにあったんだわ。よく見たら、2人組の男の内の1人は、どうやら障害があるらしくてな。
補聴器つけでで、俺ともう一人の男のやりとりを半分理解してねーみでーなんだわ。耳が悪いだのなんだの、この一件には関係ないとは言え、障害ある人には俺らの知らないいろいろな事情もある可能性があるべ?それを知らずに、「テントを建てるな!日向で我慢しろ!俺が日影
を取ったんだから」なんて言い続けるのもどうがと思ったのよ。
家には小さい子供もいるし、脱水になるのも可哀想だとは思ったげど、障害ある人には適わないと思って、諦めだっちゃ。
結果的には午前中10時ぐれまで顔のみが日影になる程度の場所で、後は真夏日の日差しに真っ向勝負してやのよ。
暑いのなんのって。すっかり日焼けしてしまったわ。
ふと振り返ると、夕方まで日影で涼しそうな場所で、楽しげな家族がテントで涼んでてさ。
「あれは、俺の場所だったのに」って悔しがりながら一日過ごしたわ。
全く飛んだ目にあったよ。

しかしな、何より失敗したと思ったのは、朝にテントを設営しに来てた障害のある人は、結局運動会に来なかったって事なのよ。
うーーーーーーーん。複雑な気分だわ。

abiko