ふたりブログ

itokoとabikoの2人による対話式ブログです。東北出身の2人が 方言丸出しでサブカルチャーや世の中の事をそこはかとなく、 時にはバッサリと語り合います。ファミレスで隣の会話を こっそり聞いている感覚で楽しんで下さい。 意味不明な方言があったらコメント欄でまで!

すぐにアニメやゲームのせいにするべきじゃない。問題は作り手の志ではないか?という話

よく、何か事件があると、その犯人が見てたアニメだったりゲームだったりが取り上げられて、その度にどっかの人達が騒ぎだして、なんとか社会がら排除すっぺどすっぺ?
なんでもかんでも排除するって事には腹が立つし、映画やドラマだって悪影響なものはあるのに、すぐにアニメだゲームだのって限定する風潮にも納得いがねー部分があるのよ。
前にも言ったげど、そういう臭い物に蓋みでな事をしてった結果として、余計にその臭いものに興味沸かせてしまって、刺激に慣れてない脳に一気に刺激を与える結果になって、逆にそのヤバくて気持ちのいい事に対しての執着心を強めてると思うのよな。

脳の中で感情と記憶を司る場所は同じ所って言うべ。
ゲームもアニメも良いものしか見せないで来た場合、脳って欲求不満になって来てしまうんだと思うのよ。
たいした刺激もない所に、急にドーパミンドッパドッパと出る様な刺激物が舞い込んだ場合、気持ちいいのと同時にその記憶は永久に消えない様な事になりかねねー訳さ。
だって、脳にとってはドーパミンを大量に出させる有利な情報なんだもの。
そうなったら延々とそれを求めて行動する様になるのは当然と言えるべ。

だから、悪影響だがらってなんでもかんでも取り上げて禁止っていうのは、おいは元々は反対なのよ。
大体、その個々の人間によって、育ってきた環境が違う訳だし、何がトリガーになって、快楽物質が飛び出すのかなんてわがんねー訳だしな。

でも今の社会はとにかく表向きは「禁止」だのなんだのって排除ばっかりしてっぺ?
一方で禁止してるはずの情報はネットですんなりと入手しやすいっていう状態にあるっちゃ。
人間「禁止」されてる事は、その分ドーパミンが出るんだもの。禁止と言う事によって、結果的にもっと欲する事に繋がってる訳よ。そりゃネットで検索するわ。親の目を盗んででも快楽得ようとするよ。本能なんだがら。

ゲームもその理屈と同じで、本来ならやって駄目な事をどんどん仮想空間でやれる様にしてやる事で、刺激がドッパドッパよ。
そりゃ、人気も出るわな。
中学生達が喜んで車でゾンビをひき殺す訳だよ。だって、一番やって駄目な事をやれる訳だがら。脳はさぞかし気持ちいいんだべど。

でも、おいが言いたいのはここなんだわ。
この中学生達の脳はひき殺してる時に喜びに繋がってる訳よ。ひき殺す事が楽しいっていう記憶を一生懸命に書き込んでいってんだど。
楽しければ楽しい程、その記憶は消えないんだって事よ。
「リアルかゲームか」っていう情報が頭にしっかり書き込まれてるかどうかなんて、個々によって違うど思うのよ。
そして、こういうゲームを中学生達にやらせない様にするとか騒ぐ以前に、作ってる人達にもっと考えて欲しいのさ。上辺だけの倫理観でねくて。

暗殺教室の時にも話したげど、一番やって駄目な事を快楽に変える様な作品って、安易な考えでやって欲しくねーのさな。宇宙人だがらって「先生を殺す」をギャグにする様なのもそう。ゾンビだがらってひき殺す事もそう。
刺激あればなんでもありの様な作品は、薄っぺらなものでしかねーど思ってしまうのさ。

アニメでもゲームでも、そういう所までちゃんと考慮してる人達もいっぺーいるのよ。
いぐら萌え中心の様に見えるアニメでも、敵を倒していく様なゲームでも、いろんな影響をも考慮して、伝えたいテーマを悩みながら作ってる人達が。

だからさ。個人的に言わせてもらえば、なんでもかんでも子供達に見せない様にするのは反対だけど、見せれるものを作れって事なのよ。
表現の自由を使って、いろいろ試すのはあってもいいし、過剰に反応して批判する事には反対だげど、表現の自由を盾にして目先のドーパンミンの事ばり考えて、アホみでな作品作るなって事なのさな。
一部の何も考えない様な作家達の為に、真面目にいろいろ考える作家が迷惑な思いしてんでねーがと思ってしまう。
少なくとも中学生達に見せる作品は麻薬みでな作品ではねーど思う訳よ。ちがうがいや。

abiko