ふたりブログ

itokoとabikoの2人による対話式ブログです。東北出身の2人が 方言丸出しでサブカルチャーや世の中の事をそこはかとなく、 時にはバッサリと語り合います。ファミレスで隣の会話を こっそり聞いている感覚で楽しんで下さい。 意味不明な方言があったらコメント欄でまで!

中学生のやってたリアリティ過ぎるゲームと脳の刺激の話

ついこの間の話。
ヨドバシカメラの一角で、X-Boxがなんかのゲームをやってる子供達を見かけたのよ。
中学生3人ぐれで、なんつーゲームだが解んねーげど、かなりリアルな街中を自由に走ったりなんだりしてる訳。
大したグラフィックだなーと思って少し眺めてたら、街中の人をとにかく銃で打ちまくってたのよ。どうやら自分以外の人はゾンビがなんからしくて、生き残る為にガンガン撃ち殺してるみでなんだわ。
画面みてたら、地図がなんか広げてて、多分その町を脱出する為のミッションみでなのがあるらしくてな。なんとかして交差点ふたっつ超えた先のビルの中にいがねげねーらしいのや。
要するにバイオハザードみでなのが、相当に進化した様なゲームなんだな。
町のあらゆる場所で好き勝手に動いてるおびただしい数のゾンビが、一昔前なら考えられない位の処理で同時に動いてるんだもの。
いや、全く、その技術には感心したわ。
少ししたら、その辺の道ばたに停車してた車に乗ってんだっけや。車もレースゲームかの様に町を縦横無尽に走り出すのよ。すげーな今のゲームは。

したっけや、次の瞬間目を疑ったんだげど、乗った車でゾンビを次々にひき殺して行ってんのや。
それが又、轢かれ方がリアルなんだわ。実際に轢いても、こんな大勢の人波に車でつっこんだらこうなるんだべなってつーぐれーリアルなのよ。
いぐらゾンビでもリアルすぎて可哀想になったよ。
中学生達はどうやらひき殺す事が楽しいらしくて、別に進路妨害してねーのに、わざわざ人ごみの中に車で突っ込んではひき殺してんのよ。
大勢殺した方が得点になんのがなんなのが、おいには全くわがんねがったげど、とにかく喜んでひき殺してやな。
おいはこの光景を見た時に少しゾッとしたのや。
現実の世界でも、人ごみに車が突っ込む事故っていうのが時々あって、亡くなった人もいるわ、大けがした人もいるべ。
加害者には飲酒運転だったり、薬やってやり、精神がおかしくなった人も居たりして、とてもでねーげど許せない様な行為でさ。
それ相当の罰がくだされねげ気分も晴れる事もないし、事件が起きる度に二度とこういう事ねげいいなと願う人大勢いるべや。
でも、これ何や?この目の前で繰り広げられてるシミュレーション。
いぐらゾンビだっつっても、人の形したキャラクターを、いぐらゲームだとはいえ、次々殺していぐこの内容や。
画面や動きもリアルな為に、これは殆どひき殺す事に慣れさせる練習と言っても過言でねーんでねーのがいやって思ってしまったわ。

おいもゲームは昔から好きだし、そのやってきたゲームの中には、悪い人を簡単に殺していく様なゲームも確かにあったよ。
中学生がら言わせたら、それと何が違うのや!!って怒られそうな話だげど、やっぱり違うと思ってしまうな。

ゲームの世界をどんどんリアルにしていぐって事は、仮想体験させでんのど一緒よ。
人をひき殺したシーンを漫画チックな絵で見せられるのと、写真と間違える様なリアルな絵で見せられてるのとでは、脳が感じる衝撃って違うべ。

その衝撃の高い方を繰り返し繰り返し与えるって事が、どんなに恐ろしい事なのかは、中学生達にはわがんねーでば。

脳っつーのは、どんなに衝撃的な物を見ても、何回も見る事で慣れてしまう性質があるべ。
ドーパミンがドッパドッパ分泌されだがらって、いつまでもそれが続く訳ではなくて、次の刺激ば求める様になんのよ。
ゲーム開発の人も、もっと刺激的なゲームっつって追い求めるあまり、もうこごまでリアルで、本当に人をはねてる様な物までに至ってしまったんだべな。でも、それを見せられてる中学生の身になって欲しいもんだわ。
人を銃で簡単に殺して、車で次々にひいて殺していぐゲームに「慣れる」っていう事、その光景をみても脳にドーパミンが分泌されねーって事の恐ろしさを本当に理解してんだいが。
いや、この場合大人向けでも駄目だでば。
いぐら刺激的でも、こごまで行ったら、んで次のこれ以上の刺激って、一体何なのや?ってなるよ。
ドーパミンを出させる工夫にも限界があるよ。

そう大げさでもない話、脳はこれ以上の刺激を求めて更なるリアリティを味わおうとするか、又はゲームよか全然刺激的では無い現実世界を無味乾燥に生きる様になっかのどっちがだべ。
どっちに転んでも、良いことねーでば。
このゲームがきっかけで現実に犯罪を犯す人は、仮にわずかだったとしても、多くの人が「それ以上の刺激」をどうやってとっていいのか解らずに彷徨う事になんでねーのがいや。その代償は大きいでば。

そういう意味で、おいにはここまでの刺激を与えるゲームの必要性ってのを疑うな。
確かにグラフィックの美しさと、処理の速さには度肝抜かれたし、それが面白そうには一瞬見えたけどさ。映画みでに一瞬で通りすぎる様な時間と違って、ゲームはそこに擬似的に存在するものだべ。
脳に疑似体験させる事は、こんな事であっては駄目でねーがいや。

abiko